今回は便秘について学んでいきます!女子にとってはとーっても身近な話題かもしれませんね!!国家試験でもよく出てきているのでしっかり覚えていきましょう!
第111回 午後19問
大腸の狭窄による便秘はどれか
1.器質性便秘
2.痙攣型便秘
3.弛緩型便秘
4.直腸型便秘
(教科書によって痙攣型だったり痙攣性と書かれたりしていますが同じ意味です)
はい出ました!よく出る問題!!しかもこれは必修問題ですね!絶対に正解したい問題です。この問題を考える前に大腸の解剖生理についてと用語について理解を深めたいと思います。
大腸の解剖生理

・大腸は全体で1.5mほど
・水分を吸収して便を作る働きがある
大腸の生理についてはこれくらいでOK
大腸に関しては名称と場所が一致することのほうが大事かな!
部位=病名になることが多いので、部位名とそれがどこを指しているのかというのをしっかり覚えましょう!
器質性と機能性
少し大腸から話がズレますが・・・・・
器質性と機能性という言葉について理解していますか?
実はこの2つの言葉、国家試験によく出てくるんです。
今回お話しする便秘でもそうですが、器質性変化とか機能性便秘とか。いまいちどういう状態を指すのかピンとこないこと多くないですか?それはこの2つの言葉の意味を理解していないからだと思います!
ぜひこの機会にこの二つの言葉の意味を理解しましょう!
器質的変化・・・臓器や組織に構造的な異常が起きること。
機能的変化・・・身体の臓器や組織細胞の機能が変化すること
なんだかややこしいと思ったら・・・
器質的変化・・・炎症や腫瘍などによって引き起こされるもの。つまり腫瘍のせいで体の中の管が詰まっちゃったとか、閉塞しちゃったっていうのがこれ。
機能的変化・・・加齢・病気・ストレスなどによって引き起こされるもの。つまり脳梗塞の後遺症で嚥下機能に変化がでたよとか、加齢のせいで記銘力が低下したよっていうのがこれ。
どうでしょう。区別できそうですか?これ覚えておくととっても便利なので、何度も繰り返し見返せるようにしておきましょう!!
便秘の分類
<機能性便秘>
分類 | 原因 |
弛緩性便秘 | 食事量・食物繊維の摂取不足 運動不足 加齢・経産婦・臥床者 |
痙攣性便秘 | 精神的ストレス・過敏性腸症候群 |
直腸性便秘 | 下剤の乱用・便意の抑制・多忙・環境の変化 |
弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘は機能性便秘と分類されます。便秘には他にも種類があります。
分類 | 原因 |
器質性便秘 | 大腸がん・子宮筋腫など 代謝性障害(脱水・全身衰弱) 先天性巨大結腸症 |
症候性便秘 | 脊髄損傷・脳血管疾患 甲状腺機能低下症 糖尿病 |
薬剤性便秘 | 抗コリン薬・抗うつ薬・パーキンソン病治療薬 麻酔薬 モルヒネ塩酸塩水和物 |
なかなかすべて覚えるのは難しいと思うけれど、少なくとも赤字にした「弛緩性便秘」「直腸性便秘」「器質性便秘」だけは区別できるようにしておくと良いです!
ここまで読めば問題の答えは1の器質性便秘と自信を持って答えられますね!!!
まとめ
今回は便秘について理解を深めましたがいかがでしたか?国家試験によく出ているジャンルなのでぜひぜひ覚えて欲しいです。そして器質性と機能性という言葉についてはとっても大事!この表現は現場に出てからはあまり使わない表現じゃないかなあと思うけれど、国家試験では便秘以外のジャンルでもこの言葉はよく出てきます!区別ができるように言葉の意味を考えながら理解できると良いです!
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